会員紹介

私はこのNPOでこんな活動をしています」会員紹介

弁護士 マンション管理士 小林 靖子

 活動委員の小林です。私は、兵庫県尼崎市内で弁護士をしています。マンションサポートネットでは、管理組合の方々が抱えるお悩みのなかで、法律問題を中心に、助言や提案をしています。

 様々な人が一つの建物を共有する分譲マンションでは、必然的にいろいろな問題が発生します。それが法的にはどういう意味をもつのか、放っておくとどうなるのか、どのような解決方法があるのかなど、専門知識を活かしてアドバイスすることで、管理組合の役員、区分所有者のみなさまのお悩み解決に尽力しています。

 また、マンション管理士、建築士等、他の資格者と協働することで、より多角的な視点で問題を分析し、解決に向けての実践的な取り組みができています。  分譲マンションのあり方が社会的により注目されるようになったなかで、マンションサポートネットは10年の節目を迎え、私たちの果たすべき役割はさらに大きくなっていると感じます。みなさまのご期待に沿えるよう、さらに精進してまいります。

機械式駐車設備担当 内藤政和

国交省の資料によると2021年度末での全国マンション戸数は約6,859,000戸あると報告されています。またこれらのマンションの多くには附属設備として機械式駐車装置が設置されています。
これは一定規模以上のマンションには条例により一定台数以上の駐車場を設置する義務があり、このためマンション建設の当初から駐車場設備の一部を機械式駐車にすることで、設置台数の増加を図りマンション価値を上げようとすることから多くのマンションに取り入れられてきました。
特にマンションには二・多段式駐車装置が多く採用されていますが、2021年度末までには約1,500,000台程度の駐車台数があるものと推測しています.
にもかかわらず、マンションの機械式駐車装置は法的には駐車場法は適用されず、建築基準法12条の法定点検の対象にもなっていません。保守点検はほとんど実施されていますが原則任意です。このように法の保護が十分与えられているとはいえません。

また自マンションの機械式駐車装置をみると、点検報告書や不良部報告書は難解な専用用語がならび、十分理解できないままに駐車場メーカーや管理会社のペースで修理工事が行われ、修理費用もノーチェックという状況が繰り返されてきたのではないでしょうか。…結果、管理組合にとって機械式駐車装置は分かりづらいものの一つとなってしまいました。

私がこのマンションサポートネットに参加して色々と見聞きし、またご相談にも応じることの目的は、まず管理組合の皆様が駐車装置の日常の保守点検やその内容に関心を持つようになる事が大事と思っています。駐車場メーカーや保守会社そして管理
会社に対して管理組合はしっかり見ていますよ!という発信が出来るように手助けする事と思っています。

また他にも色々な相談があります。少し紹介させて頂きます。

  • 少し大きく、車重も少しオーバーな車だけど、入れても大丈夫でしょうか。
  • 不良個所に見合う修理となっているでしょうか?また見積金額も適正でしょうか?
  • 管理会社が修理工事の見積りを数社から取っているが、内容を精査してほしい。
  • 駐車装置の大修理か入替するかで迷っています?相談に乗ってください等々。

このような駐車装置の小さな疑問や問題から大きな費用が必要な修理や装置入替など、管理組合の主体的な判断が出来るよう今後も支援していきたいと思います。